【罰則】 決算公告を怠るとどうなる?過料(100万円以下)のリスクと実例

「決算公告が義務なのは知っているけれど、周りの会社も出していないし、うちはまだいいだろう……」

もしあなたがそう考えているなら、それは「高リスクなギャンブル」をしていると言わざるを得ません。株式会社にとって決算公告は、会社法で定められた明確な義務です。

「今まで何も言われなかったから大丈夫」という考えが、ある日突然、法務局や裁判所からの通知によって打ち砕かれることがあります。今回は、公告を怠った際にかかる「100万円以下の過料」の実態と、その恐ろしい落とし穴について解説します。

1. 会社法第976条:「100万円以下の過料」の正体

会社法第976条では、決算公告を含む「義務付けられた公告」を怠った場合、「100万円以下の過料(かりょう)に処する」と明記されています。

ここで、経営者が絶対に知っておくべきポイントが2つあります。

① 「罰金」ではなく「過料」

過料は、前科がつく「罰金」とは異なり、行政上のルール違反に対するペナルティです。しかし、支払いを命じられれば拒否はできず、無視すれば資産の差し押さえなどの強制執行も行われます。

② 支払うのは「会社」ではなく「役員個人」

ここが最も重要なポイントです。過料は、会社という法人に対してではなく、「代表取締役などの役員個人」に対して課されます。 つまり、会社の経費で支払うことはできず、あなたのポケットマネー(自腹)で支払わなければならないのです。

2. 「いつバレる?」過料が課される主なタイミングと実例

「毎年数万社も会社があるのに、どうやって公告していないことがバレるのか?」という疑問を持つ方も多いでしょう。実は、法務局が常に監視しているわけではなく、「特定のイベント」の際に発覚するケースがほとんどです。

実例①:役員変更などの「登記」タイミング

最も多いのがこれです。役員の任期満了による改選や、本店の移転などで法務局へ登記申請を行う際、登記官が過去の公告状況をチェックすることがあります。「数年間、一度も公告を出していない」ことが一目でわかるため、その記録が裁判所へ送られ、後日「過料の通知」が届くという流れです。

実例②:会社の解散・清算時

「会社をたたもう」と思った最後の手続きでバレるケースです。清算手続きには官報公告が必須となるため、その過程で過去の決算公告漏れが指摘され、最後の最後に数十万円の過料を支払う羽目になった……という例は少なくありません。

実例③:金融機関や取引先からの指摘

近年、コンプライアンス(法令遵守)の意識が高まっており、銀行融資の審査や、大手企業との新規取引時の調査(デューデリジェンス)で、「決算公告が適切に行われているか」を確認されるケースが増えています。ここで「NO」と判断されると、過料以前に「ビジネスチャンスの喪失」という大きな損害を被ることになります。

3. 過料だけじゃない!「公告なし」が招く3つの致命的リスク

「数万円の過料なら、見つかった時に払えばいいや」と考えるのは早計です。決算公告を怠ることは、対外的な「不誠実さ」を証明しているようなものであり、実務において以下のような実害が生じる可能性があります。

① 銀行融資・格付けへの影響

銀行が融資の審査を行う際、会社のコンプライアンス体制を厳しくチェックします。「法律で決められた決算公告すら出していない」という事実は、銀行から見れば「ガバナンス(統治)が効いていない、リスクのある会社」とみなされます。最悪の場合、融資の減額や、金利の引き上げに繋がることも否定できません。

② 大手企業との取引やM&Aでの足かせ

大手企業との新規取引時には、反社会的勢力のチェックと並んで「法務的な不備がないか」が調査されます。また、会社売却(M&A)や事業承継の際、買い手側が行うデューデリジェンス(資産調査)において、公告漏れは「将来的な法的リスク」として指摘されます。これが原因で評価額が下がったり、契約が破談になったりするケースもあるのです。

③ 採用活動への悪影響

今は求職者が会社名を検索し、その会社の健全性を調べる時代です。決算公告を適切に行い、自社の透明性を高めている会社と、義務を放置している会社。優秀な人材がどちらを選ぶかは明白です。

4. 「バレていない」のではなく「記録が残っている」だけ

「今まで一度も指摘されたことがないから大丈夫」という理屈は、今後通用しなくなるかもしれません。

法務局のシステム化が進み、役員変更などの登記申請時に「前回の決算公告はいつ行われたか」が自動的に照合される仕組みが強化されつつあります。また、民間企業のデータベースでも、電子公告の有無を自動でチェックする技術が普及しています。

つまり、「現時点でバレていない」だけで、公告を怠っているという事実は「記録」として蓄積され続けているのです。

5. まとめ:年2,980円は「安心を買うための最安投資」

100万円以下の過料、役員個人の自腹、銀行や取引先からの信用失墜……。 決算公告を放置することで抱えるリスクは、あまりにも巨大です。

一方で、電子公告という選択肢を選べば、これらのリスクは年間たったの2,980円で解消できます。

  • 役員個人の資産と信用を守る
  • 「法律を遵守している会社」という公的な証明を得る
  • 手間をかけずにWeb上で完結させる

賢い経営者ほど、こうした「わずかなコストで最大のリスクを回避できる投資」を惜しみません。手遅れになる前に、当サービスの電子公告アップロードで、貴社の信頼を揺るぎないものにしませんか?


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